Dr.EKOの"整える習慣" — 心と体を自分で読み解く最初の一歩
あなたは今、自分の「調子」を言葉にできますか?
「なんとなく疲れている」「肩が重い」「気分が晴れない」
こういった感覚は、多くの方が日常的に抱えています。
けれど、その正体が何なのか、なぜ繰り返すのか、自分でわかっている人は多くありません。
誤解しないでいただきたいのは、この"なんとなくの不調"は、単に長時間働いているから起きるわけではないということです。
私は整形外科医として約12年間、数多くの手術を執刀してきました。その中で気づいたことがあります。
手術で体を治しても、同じ症状で再び戻ってくる方がいる。一方で、一度の治療をきっかけに、人生そのものが変わっていく方もいる。
長年考え続けて、たどり着いた答えがあります。
体の不調と心の状態は、切り離せない。そして、それは「生き方」そのものとつながっている。
栄養、睡眠、人間関係、仕事のストレス。これらはバラバラの問題のように見えて、実は一つの根っこでつながっています。
その根っこに気づき、自分で整えられるようになること。それが、私がやえこふクリニックで提供しているパフォーマンストレーニングの本質です。
この教材は、そのエッセンスを「最初の一歩」として体験していただくためのものです。
この教材で得られること
この教材には、2つのセルフワークが含まれています。
ワーク1:心のサインを読み解く(スラトレ®入門ワーク)
自分の感情や思考のパターンに気づくための、ノートとペンを使った基本的なワークです。スラトレ®(スライブトレーニング®)で最初に取り組む「セルフアウェアネス(自己認識)」の入口を体験できます。
ワーク2:体のサインを読み解く(EKOフィジカル入門ワーク)
自分の姿勢と体の緊張パターンに気づくための、簡単なセルフチェックです。整形外科専門医・スポーツ医学博士としての知見をもとに、自宅で5分でできる形にまとめました。
この2つのワークを通じて、「心と体はつながっている」ということを、知識ではなく自分の体験として感じていただくことを目指しています。
はじめに:なぜ「自分で気づく力」が大切なのか
私がスタンフォード大学でスポーツ医学の研究をしていたとき、エモーショナルインテリジェンス(Emotional Intelligence=感情知性:自分や他者の感情を認識し、適切に扱う力)心理学の教授たちと何度も議論をしました。
彼らが繰り返し問いかけてきたのは、こんな質問でした。
「日本はあんなに素晴らしい国なのに、なぜ過労死や若年層の自死率、うつ病罹患率までもが高いの?」
「Why?」と。
彼らには、日本人が抱える「生きづらさ」の正体が理解できなかった。なぜなら、アメリカでは幼少期の教育の中に、自分の感情を言葉にし、相手に伝えるトレーニングが取り入れられていることが多いからです。
もちろん、地域や家庭環境による差は大きく、すべての子どもがそうした教育を受けているわけではありません。
ただ、少なくとも私がスタンフォードで出会った教授たちにとって、感情を自分で認識し言語化することは"当たり前のスキル"でした。
一方、日本ではそうした教育の機会がほとんどないまま大人になる方が多いのが現状です。
だから、感情を冷静に穏やかに言語で表現できる大人が少なく、またその大人が子供を指導するので、負の遺産を継承する悪循環になっている。
本来日本語は、自然の移り変わりや人の感情を丁寧に表現できる奥深い言語でした。
「Karoshi」という英単語
同じくスポーツメディスンのルームメイトと、教科書や語学教室では習えないようなスラングを交換しようという時間をとっていたことがあります。私は日本語がそのまま英語になっているシリーズを集めました。KawaiiとかBentoとか。
ある日、こういう表面的な話ではなくて、パートナーシップについてお互いの悩みを話しました。
彼女の地元はアメリカでも田舎の方で、少し宗教的な考えが根付いている。それが嫌だと。
私も、固定概念や社会の役割を押し付けられる文化があると。涙を流しながら話した日があります。
その日、私が打ち明けたのは、過去に同僚を過労死で亡くした経験でした。
「Karoshi」
この英単語を伝えたとき、ルームメイトは発狂しました。「なぜ仕事を理由に死ぬ必要があるの? しんどいならやめればいいじゃない」と、一生懸命に心の奥底の気持ちを伝えてくれました。
やはり彼らにはわからないんです。日本文化の奥底にあるものが。
「やめればいい」と頭ではわかっていても、やめられない。「助けて」と言えばいいのに、言えない。自分が何に苦しんでいるのか、言葉にできないまま、体が先に悲鳴を上げる。それが、多くの日本人が抱えている現実です。
だからこそ、この教材でお伝えしたいのは、高度な心理学の知識ではありません。
「自分の心と体が発しているサインに、自分で気づく」という、ごくシンプルな技術です。
ワーク1:心のサインを読み解く
スラトレ®のセルフアウェアネス入門
スラトレ®は、ノートとペンを使うメンタル思考トレーニングです。
5つの能力(セルフアウェアネス、セルフカウンセリング、セルフヒーリング、セルフコーチング、セルフメンテナンス)を統合的に高めていくプログラムですが、すべての出発点は「セルフアウェアネス(自己認識)」にあります。
自分が今、何を感じているのか。 なぜそう感じているのか。 その感情は、体のどこに現れているのか。
これらに気づけるようになることが、最初の一歩です。
なぜ「体の反応」が重要なのか
恐怖を感じると、体が緊張し、心拍数が上がります。 喜びを感じると、表情がほころびます。
これらは意図的にコントロールできない、自律神経を介した反応です。つまり、体は嘘をつけない。「本音」が体に現れるのです。
スラトレ®では、この体の反応を手がかりにして、自分の内面を読み解いていきます。
過去ワークに取り組んだ方からは、こんな声をいただいています
「肩こりがひどくて何年もマッサージに通っていたけど、ノートを書き始めてから、気づいたら行かなくなっていた」
「自分が何にイライラしていたのか、初めてわかった。体が軽くなった気がする」
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
ワーク1の準備
用意するもの:ノート1冊、ペン1本、静かな10分間
これだけです。特別な道具は必要ありません。一度習得すれば、いつでもどこでも自分で実践できる。それがスラトレ®の特徴です。
<ここから有料部分>
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
この先では、実際にノートに書き込みながら進める具体的なワークをお伝えします。スラトレ®で最も基本となる「体のサインから感情を読み解く」ステップを、初めての方でも迷わず取り組めるよう、手順を一つひとつ解説しています。

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